シモツケ(Japanese spiraea)は、バラ科シモツケ属の耐寒性落葉低木です
原産地は日本・中国・朝鮮半島です
名前の由来は色々ありますが最初の発見地である下野[現在の栃木県]
にちなんで付けられたという説が一般的です
漢字で「繍線菊」と書きます
これは漢名から借用したものであるといわれていますが
他の種名を間違って用いたという説もあります
シモツケソウ(下野草)という似た名前の花がありますが
これは多年性の草本でシモツケに花が似ているので
名づけられたものですが別の種類です
中国名「繍線(しゅくせん)菊」は戦国時代の中国で
敵に捕らわれ牢獄につながれた父を
救い出そうとしたが生きてあうことがかなわず
その墓前に咲く花を持ち帰り花を咲かせた
孝心厚い娘の名にちなんだんだものという説です
シモツケは刈り込みや乾燥にも強いので
日本庭園の岩組にも古くから植栽されてきました
庭木だけでなく鉢植えでも楽しめます
また茶花としても用いられます
高さ1m程度の低木で細い枝がよく分枝します
本年枝の先端には多数の小さな花が散房状に咲きます
花期は5~7月頃です
花(flower)の色は普通は淡紅ですが、濃紅、白などもあります
また矮性の品種もあります
植え付けは、2~3月頃か10~11月頃に行なって下さい
水はけの良い所に赤玉土・腐葉土・完熟堆肥を混ぜて植えて下さい
日当たりの良い場所を好みますが多少日陰の場所でも大丈夫です
肥料は開花前の2月頃に油かす・堆肥・腐葉土
などを混ぜて与えてください
性質は強健
繁殖は挿し木か株分けです
風通しが悪かったり極端に乾燥すると[うどんこ病]が発生することがあります
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