2009年5月28日木曜日

Japanese Spiraea

シモツケ(Japanese spiraea)は、バラ科シモツケ属の耐寒性落葉低木です

原産地は日本・中国・朝鮮半島です

名前の由来は色々ありますが最初の発見地である下野[現在の栃木県]

にちなんで付けられたという説が一般的です

漢字で「繍線菊」と書きます

これは漢名から借用したものであるといわれていますが

他の種名を間違って用いたという説もあります

シモツケソウ(下野草)という似た名前の花がありますが

これは多年性の草本でシモツケに花が似ているので

名づけられたものですが別の種類です

中国名「繍線(しゅくせん)菊」は戦国時代の中国で

敵に捕らわれ牢獄につながれた父を

救い出そうとしたが生きてあうことがかなわず

その墓前に咲く花を持ち帰り花を咲かせた

孝心厚い娘の名にちなんだんだものという説です

シモツケは刈り込みや乾燥にも強いので

日本庭園の岩組にも古くから植栽されてきました

庭木だけでなく鉢植えでも楽しめます

また茶花としても用いられます

高さ1m程度の低木で細い枝がよく分枝します

本年枝の先端には多数の小さな花が散房状に咲きます

花期は5~7月頃です

花(flower)の色は普通は淡紅ですが、濃紅、白などもあります

また矮性の品種もあります

植え付けは、2~3月頃か10~11月頃に行なって下さい

水はけの良い所に赤玉土・腐葉土・完熟堆肥を混ぜて植えて下さい

日当たりの良い場所を好みますが多少日陰の場所でも大丈夫です

肥料は開花前の2月頃に油かす・堆肥・腐葉土

などを混ぜて与えてください

性質は強健

繁殖は挿し木か株分けです

風通しが悪かったり極端に乾燥すると[うどんこ病]が発生することがあります

2009年5月27日水曜日

Japanese Wisteria Bonsai

藤(Japanese wisteria)はマメ科のつる性の落葉木本です

藤は藤属といわれ8種前後の種が属します

日本、北アメリカ、東アジアに自生しフジとヤマフジの2種が日本固有種です

つる性のため藤棚に仕立てられることが多いのですが

盆栽の場合はそのまま房状にしだれ咲きます

藤にはポリフェノールが含まれ花粉症、動脈硬化、糖尿病、メタボなど

生活習慣病の改善や体質改善に有効な働きをするといわれています

藤(Japanese wisteria)の基本的な手入れ方法を説明します

置き場所 藤盆栽(bonsai)は日光を好みます

風通しのいい場所で日光に充分当てて下さい

ベランダのちょっとしたスペースでも育てることができます

水やり

藤(Japanese wisteria)は水を好みます

表土が白っぽく乾いてきたら水を与えて下さい

但し水遣り充分過ぎると枝葉ばかり伸びて花芽付きません

春と秋は1日1回

夏は1日2回

冬は1週間に2~3回

鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水を与えてください

夏は葉がちょっとしおれぎみぐらいでも大丈夫です

夏場は夕方に霧吹きで葉に水を与えると元気になります

肥料

肥料はリン、カリ肥料のみとします

与える時期は3月~7月頃と冬越しの力を蓄える9月~11月です

沢山やると、花芽付かずに枝ばかり伸びます

真夏や真冬などの期間に肥料を与えると

植物に負担をかけてしまうので肥料は取り除いてください

ただし若木の場合は木を早く充実させる為に

リン、カリ肥料、及び水遣りも多めに与えて下さい

剪定

花後は垂れ下がっている部分を元からバッサリ切り取ります

その後は2~3芽を残して伸びたら切るを繰り返して下さい

2009年5月26日火曜日

Ume Bonsai

梅(ume)には12月頃に咲く早咲種と3月~4月頃に咲く遅咲種

野性に近い種や園芸種や白梅や紅梅などいろいろ種類があります

手入れ方法も若干異なりますが一般的な手入れ方を説明します

水やり

土の表面が白っぽく乾いたらたっぷり水を与えて下さい

樹上から霧水を吹きかけるのも効果的です

肥料

植え替え2週間位過ぎてからから固形肥料を置肥して下さい

梅雨時を除き秋頃まで 毎月1回与えて下さい

梅(ume)は春肥を十分に与えることががポイントです

秋肥料は少なくてもかまいません

花芽分化期の7~8月は無肥かリン分を含む液肥を1~2回与えて下さい

剪定

梅(ume)は枝を切ることにより枝数が増えて多くの花を咲かせますので

剪定は必ず行って下さい

剪定は花後に行います

梅(ume)の特徴として強く切った枝には強い枝が伸びてきます

弱く切った枝には弱い枝が伸びます

花が終わった頃から新芽が膨らんできますので元葉芽を

2~3個芽残してその上を切ります

残す芽のうち最端の芽は下向きか横向きであること

枝元の芽は枝先と比べて小さいので見逃さないようにして下さい

植替え

植替えはせん定と同時期がよいと思います

梅は長い間植替えしないとでおくと

枝数が減って枝先だけが間伸びした見栄えの悪い

盆栽(bonsai)になってしまいます

植替えは若木は1年老木は3年に一度位が良いと思います

梅(ume)の芽だしは3月上旬頃と早いので植替えも早い時期に行なって下さい

鉢から抜いたら長く伸びた根を切り詰めて下さい

用土は水はけが良く保水性の高いものにしてください

赤玉土単用でも結果は良いようです

古土はできる限り取り除いて下さい

植替えたら樹が動かないように鉢底から針金を回し梅の樹をしっかりとめて下さい

用土表面にコケを張って下さい

コケが無い場合は化粧砂を張ってもかまいません

最後に鉢底から流れ出る位たっぷりと水を与えて下さい

徒長枝切り

5~6月頃になると新芽が伸びてきます

強い芽から順次葉を5~6枚ほど残して摘み取って下さい

弱い芽はそのまま伸ばし秋に適当なところまで切り戻して下さい

2009年5月25日月曜日

Ccarnation

カーネーション(carnation) はナデシコ科ナデシコ属の多年草です

原産地は南ヨーロッパおよび西アジアの地中海沿岸です

オランダセキチク・アンジャベルなどの別名もあります

学名は Dianthus cv・Rose de Maiです

カーネーション(carnation)の品種は1200~1300種類あるといわれています

花の色は定番である赤・、ピンク・赤紫・黄・白などいろいろあります

母の日が近くなるとお花屋さんはカーネーションだらけになりますね

カーネーション(carnation)ではないのですが最近はカーネーションではなくて

バラを贈るという人も増えているそうです

ここではカーネーション(carnation)の育て方について説明します

カーネーション(carnation)は日光を好みます

日当たりと風通しの良いところに置いて下さい

夏の間は暑すぎるので半日陰に置いてあげて下さい

水やり

水は土が乾いたらたっぷりと与えて下さい

花後は病気や病虫を防ぐ為花がらを摘み取ってください

花が咲き終わった茎は、つけ根近くで切り戻して下さい

肥料

花が咲いている間は1000倍の液体肥料を2週間に1回与えて下さい

四季咲き性のものは、花後も緩効性肥料を与えて下さい

2009年5月24日日曜日

Satuki

古くから日本で愛好されているさつき(satuki)は2000~3000種あると言われています

植栽の全体が鑑賞の対象になります

花形や花柄に変化があるためファンが多い種類です

1年に一度木全体に花が咲きます

一本の木で無地や色物、絞り、地合い花と咲き分けるのはとても不思議です

多くの種類の中から自分好みの品種をえらんで管理をし育てていき

大きな力強い花が見事に咲くとなんともいえない喜びを味わうことができます

最近は新木を素材としての盆栽づくりに人気があります

新木から好みの盆栽に育て上げるという夢のある栽培法です

細物から太幹までいろいろで新木から3年位で形が出来てきます

さらに実生や挿し芽により殖やす楽しみもあります

水やり
さつき(satuki)は根が浅く水を好みます

沢山必要欲とする性質なので水やりは欠かせません

年間を通してしっかり水を与えてます

用土表面に張った水ごけが乾く前に水を与えてます

春と秋は毎朝1回

初夏から9月上旬までは朝晩2回

冬は2日に1回与えてください

施肥

濃い肥料に弱いので薄い肥料を与えます

濃い肥料を与えたり肥料の与え過ぎたりすると

根焼けを起こすことがあります

春の芽だし前に固形肥料を与えて下さい

それ以降は花が終わるまでは与えないで下さい

花が終わって植替え(3月頃)を行った後に秋までの間

1,000倍程度の液体肥料を毎月1度の割合で与えて下さい

植替え

さつき(satuki)の植替えは基本的には3月頃です

しかし3月頃に植替えをするとと花芽をいためる恐れがあります

通常は花が終わった後でおこないます

用土は鹿沼土単用で鉢底には粗めの粒を入れます

根には毛根がたくさん絡まっていますので余計な毛根は全て取り除いて下さい

用土を入れたら割り箸などで用土と根が良く馴染むようにしっかり突きます

全てが終わったら乾燥から守るため表面に水苔を敷きます

そして鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えて下さい

剪定

さつきの剪定は春の剪定と花後の剪定が基本です

春の剪定は樹姿の改造や太枝の剪定など思い切った剪定ができますが

剪定した枝の今年の花は残念ですがあきらめて下さい

花後の剪定は不要な枝や車枝を落とし

徒長を避けるために全体的につめます

2009年5月23日土曜日

Bonsai Basics

盆栽(bonsai)の水やり

水やりの基本は土が乾いたら乾いたらたっぷり与えることです

ハスクチのついていないジョウロですと水道の様に水がでてしまいます

その水圧で苔や土を流してしまうので

必ずハスクチのあるジョウロで水を与えてください

春と秋は 朝一日一回

夏は   朝晩一日二回

冬は   二日に一回 が基本です

ただし、冬場の水やりは夕方から夜にかけては与えないでください

盆栽(bonsai)になかなか手をかけられない時(特に夏の暑い時期)は

二重鉢を使ってください

排水口のある鉢に水はけのいい富士砂や軽石を入れて盆栽(bonsai)を

半分くらい埋めるようにして下さい

そこにたっぷりの水を与えれば大丈夫です 肥料

おすすめの肥料は、有機肥料(油粕・骨粉)です

与える時期は春(4月下旬~6月中旬)秋(9月下旬~11月上旬)が基本です

肥料の種類によって与え方は異なりますので十分注意して与えてください

肥料ではないのですが盆栽に元気がないときは

植物活性剤を与えると元気になります

メネデールやHB101など入手しやすいものです

仕様説明をよく理解して十分注意して与えてください

置き場所

屋外が基本(Basics )です

室内では日光が不足や風通りの問題があります

日当たりが良くて風通しの良い場所に直置きせずに置きます

室内で観賞したい時は2~3日で我慢して屋外に置いてください

あまり長いこと室内に置いておくといろいろ問題が出て

枯れてしまう可能性があります

道具

最低限必要な手入れ道具は

盆栽バサミ、剪定バサミ、丸箸

コテ付きピンセット、土入れ、ハスクチジョウロ

の6点は必要です

2009年5月21日木曜日

sweet pea

スイートピー(sweet pea)はマメ科レンリソウ属(ハマエンドウ属)のつる性植物です

和名で香豌豆(カオリエンドウ)麝香連理草(ジャコウレンリソウ)

麝香豌豆(ジャコウエンドウ)とあります

しかしほとんど使われていないようです

地中海シチリア島原産でイギリスで品種改良が行われました

主に観賞用として栽培され品種によって一年草や多年草があります

開花時期は5~6月です

日本へは明治時代に渡来しました

つる性植物で収穫期の終わりの頃には4メートル以上に達します

全体に粗い毛が生えていて葉は緑色の羽状で

先端は巻きひげとなって他の物にからんで這い上がります

春を象徴する花として愛されています

しかし今では夏咲き系や冬咲き系などもあります

花(flower)の色は淡い紫色ですが

白、ピンク、オレンジなど色も豊富にあります

甘酸っぱい香りがするので切り花としても重宝されています

スイートピーには頚椎麻痺を引き起こす強い毒があります

家畜が野生のスイートピー(sweet pea)を食べて中毒を起こすなど

事故があったようです

人間にも中毒症状がでます後遺症が残る可能性もあるそうです